フロンティアとかいうフォーマットの非難

（マイナス側の印象を持つ記事（非難）です、嫌いな人は読まないようにしてください）

MTGに新しいフォーマットができるだって！！？

http://www.hareruyamtg.com/jp/pages/format_frontier.aspx

ふむふむ、なるほど。いわゆる新新枠のカードのみを取り扱うんだな。…まあ誰でも思いつきそうなフォーマットだこと。

…違う。そこが問題じゃない。253503

―――――以下引用―――――
今「フロンティア」を立ち上げる3つの理由
（中略）
2モダンカードの高騰
スタンダードについていけないプレーヤーがいざ「モダン」を始めようとしても、《タルモゴイフ》や《ヴェールのリリアナ》など一線級で活躍するカードはどれも高額で、簡単に入手することができません。カードショップにとっても、高いカードはお客さまに勧めづらく、在庫を抱えることがリスクとなっています。
―――――引用終了―――――

基本的にカード（と言うか物すべて）の値段は需要と供給によって上下に変動する。売れるカードは高くなる、売れないカードは安くなる、在庫の増えないカード（絶版）は高くなる、逆に流通量が増えるカード（今ブースターが売ってるやつ）は安くなる。
しかし、その値段上下よりも前に、「一番最初に値段をつける」と言う重大な要素が存在する。これは誰が行うか。ほとんどの例においてネットに於ける有力なカードショップである。この値段決定は誰の目にも素早く目に入る事だ、最近はカードの予約と言って発売前ですら値段がついている。
つまるところ、カードの高騰とのたまっているが、これを仕組んでいるのはほとんどにおいてカードショップ側なのである。最近のMTGの例でわかりやすく言うならば、エターナルマスターズのパックなんかはいい例だろう。そこからの変動はどこまで行っても需要と供給のつり合いでしかない。
そんな価格設定の世界でのうのうと「カードの高騰」とか言ってるんだから聞いてあきれる。記事書き込み時点でのチャンドラの値段を付けたのは誰だ？

いわゆる転売人による買い占めなどが値段の高騰に影響を与えるのではないか、と言う反論も考えられる。しかしこれも、上記需要と供給による値段変動である。買い占めは一個人が市場在庫を極端に減らす行為だ、そのカードは貴重になるので値段は高騰する。
あと、特に日本、しかし世界中にミーハーなやつはたくさんいる。カードゲーム人口が増えるごとに割合的にそれは増えていく。これはすなわち、ふと大会で活躍したり、禁止制限から解除したカードは使いたいと思う輩が増えることを意味する。これが需要の極端な高まりだ。

そして、先ほどは需要と供給のつり合いで値段が高くなると言ったが、MTGを扱ううえで非常に困ったな点が一つ存在する。
「供給」が絶たれることが多い。
これは、WoCが市場価格を極端に下げないように配慮している点もあり、基本的に強力（＝需要の高い）カードの安易な再録は行わない。結果として、自動的にカード価格が高止まりする世界である。そうやって大人のホビーとしているのだから、まあ当たり前と言えば当たり前なのだが。

結論として、カードショップは売れそうな商品に最初から高値を付けて売り、MTGは性質上値段は上がりやすく下がりにくいのである。そんな中で新しいフォーマットとか言ってモダンの新しい版なんてフォーマットを作ったところで意味はほとんどないのである。レガシーが今でもかなりやられているし新規参入もある理由とか考えれば尚更。値段が問題になることもあるかもしれないが、少なくともショップ側にそんなこと俺は言われたくない。

あとついでに、他のフォーマット作成理由もついでに非難すると。
・「スタンダードローテーション周期変更」について
どうせ新パック出るたびに考えをめぐらすんだ、ローテーション周期変えてもパックの出るタイミング変えなきゃ変わんねーよ。１年半しか同じカードを使えないのに文句を言うなら知らん。２年と１年半にさほど違いがあるとは思えんがね。カード出るたびに考え直すんだからなおさらな。
・「BIG MAGICと晴れる屋が提案する新フォーマット」
あ、はい。どうでもいいです。

あと、お値段が高くてやれないっていう人は、そもそもそういうカードを使わないデッキを考えてみては？ちゃんとしたコンセプトがあれば、確かにTier1ほど強力ではないかもしれないけど多額の金を使わないでもいいデッキができると思います。あとはフォーマットで言うならば、Pauperとかに手を出してみるのも。そのレベルのお金が出ないというならば、多分趣味にお金を使ってる場合じゃないかもしれません。お金のかからない趣味なんてほとんどないよ。