気まぐれな日記

ε(Phis)が気まぐれに書きなぐるブログ。

スタンダード環境変わってた

最近仕事が忙しめな上、他にやりたいゲームとかが多すぎて全然記事書いてなかったよ。いやー、いかんね。287420



はい、スタンダード環境が先週の金曜日から変わっております。ウェルカム、イクサラン。ばいばいギデオン。
そんなこんなで、結構多くのカードが落ちました。戦乱のゼンディカーブロック、イニストラードを覆う影ブロックが落ちました。即ち、エルドラージなど、無色のアーティファクトでないクリーチャーは消え去ったことになります。


あんまり熱心にスタンダードをやってなかった自分ですが、(特に戦乱のゼンディカーに)自分のお世話になったカードが結構多い環境だったので、自分がお世話になったカード、および相手に使われて印象深かったカードについて軽く振り返ろうかと。こいつら全員落ちるんだぜ?


●戦乱のゼンディカー
○ウラモグの失脚させるもの
最初から「お前誰だよ!」と言われてしまいそうですが、戦乱のゼンディカーブロックで最もお世話になったカードで、環境から落ちるまでずっと使っていたカードです。キチガイって言われそう。
能力としては、相手の追放領域を2枚墓地に戻すことができれば空を飛んでるタフネスが1高い神秘の蛇。その条件が少し難しいものの、今回落ちたブロックでは追放するカードが結構多く、思った以上にしっかり能力を使えました。一方で、自分のデッキはクリーチャーがかなり少なかったため、これだけでは勝てなかった、というのが最終的な結果でした。それでも、長い間お世話になったカード。おつかれさまでした。


○ゼンディカーの同盟者、ギデオン
糞オブ糞オブ糞。白かったらこれ入れろってぐらい強く、そのままこれだけでゲームエンドを導きかねないオーバーパワーカード。4マナにして永遠にトークンを出し続ける能力に、自分も5点の打点になれ、場合によってはなくならないアンセムになり始めるたちの悪いやつ。
環境では常に相手に使われ続けるカードでした。まあ、どこをどう切り取っても強いわけで、これを常に使われることを想定していないといけませんでした。なんで脅迫は環境になかったのか。嫌な思い出でしかない。禁止にならなかったのはほぼ間違いなく主人公だから。こういうのは嫌いです。


○手酷い失敗
本質の散乱がなぜか存在しない世の中において、その代わりとなったカード。ついでのように追放するため、ゾンビのように戻ってくるカード(屑鉄場のたかり屋、お前のことだよ)にも有効な結構いいカード。高マナ域をつぶせないのは残念ですが、それでいてもなかなか強力でした。
まあ、目的は序盤の脅威の回避は勿論なのですが、ウラモグの失脚させるものの餌を作るというところに大きな意味がありました。これが初手にあるか無いかは結構試合で重要な分岐点となることが多かったです。


○風への散乱
最近しばしば見かける取り消しの上位互換レア。こいつは覚醒がついており、カウンターでありながらフィニッシャーになるという面白い存在。結局のところ、クリーチャーがかなり強い環境であること、相手の除去がデッキの都合抱えられているから私のデッキではこのカードでのフィニッシュはほとんど行えなかったですが、デザインを含め秀逸な1枚だと思います。モダンでも特殊なデッキでは使われうるのではないかと思っています。


○水の帳の分離
追加ターン呪文にしてこちらも覚醒持ち。これを覚醒で唱えると、相手ががら空きであれば12点が約束される、なかなか優秀な追加ターンカードです。モダンのエターナルブルーでも使われたり、EDHで追加ターンカードを増やしたり、下の環境でもいい仕事をしていると思います。スタンでは、マナを貯めてからでか物出してこれを使って相手のライフをぶっ飛ばす人がいて、これまた楽しかったです。


○完全無視
何それカード第2弾。パワー3以下のカードを追放する3マナのインスタントです。3マナ以下というちょっと使いにくい対象への除去ですが、この環境にはほとんどまともな除去が存在しておらず、かなり長期間デッキに入っておりました。
…まあ、無論と言いますか、ウラモグの失脚させるものの為です。はい。ただ、例によって屑鉄場のたかり屋をぶっ飛ばしたりできるとことはグッドでした。3マナなので早いデッキには対応できませんでしたが。


○精神背信
強力なハンデスカード。2マナなのが唯一の弱点と言ってもいいと思います。3マナ以上のカードは基本的にゲームを決めるカードが非常に多く、それを確実に抜き去ることのできるこのカードはサイドボードの常連でした。使うことも使われることも多く、なかなか怖いカードだったと思います。これがもしも1マナであれば、モダンで使われただろうな、と思わずにはいられません。


○苦い心理
3マナ3ドロー。状況によって、減らすこともできるけど基本的にはフルでドローする優秀なドローソースでした。これまた、使われることもそこそこ多いカードでしたが、やはり3ドローを3マナでできるというのは黒だなぁと思うところです。ドロー効率の良さを考えたら下環境で(EDHとか特に)使われてもおかしくはないと思います。あんまり見かけませんが。


○地下墓地の選別者
緑黒を含む多くのデッキで使われたカード。サクることに意味のあるカード、サクり台とともになんかやたら占術された記憶があります。3マナのカードで1マナ加速ができるとも2体クリーチャーが並ぶとも書かれており、普通に考えてもかなり強いクリーチャーだと思います。


○白日の下に
シルバーバレットのできる楽しいカード。このカードから包囲サイやオジュタイが出てきた記憶があります。頭おかしい。モダンでも一部のスケープシフトのデッキに入る優秀なカードです。と、言うかスタンよりもモダンの印象が強いです。カードが増えれば増えるほど強くなるシルバーバレットはやはり神。え?出産の殻?奴は死んだよ。


○破滅の伝道者
誤植。同じエキスパンションに同じ名前のカードがいるとか頭大丈夫か。思い出はそれだけ。


○絶え間ない飢餓、ウラモグ
ウラモグがなんか強くなって帰ってきた。伝説のエルドラージの中で唯一明確に強化されて戻ってきたカード。滅殺はないにしろ、キャスト時のおまけが強すぎる。なんだよ2枚って。追放って。
序盤はランプで、終盤は霊気池の脅威のあたり枠として見かけたカード。モダンでもエルドラージトロンで余裕で見かける(旧ウラモグは死んだんだ)良カードだと思います。やはりでか物はロマンですな。やりすぎなやつも多いしちょっとこいつも強すぎるかなと思うけど。


○各種バトルランド
特殊タイプ、平地その他を持っているため、環境が被っていたフェッチランドで持ってこれるわ、そうでなくても単純に能力が使いやすいわの素敵な土地でした。最近は平地などの特殊タイプを持つ特殊地形は多くなってはいるものの、シンプルでこれほど使いやすかったカードはこれらの対抗色がでるまでないんじゃないか、とさえ思うレベル。


○乱脈な気孔
対抗色ミシュラランドの中でも一番強いと思うカード。起動が3マナのミシュラランドは全体的に強いが、このカードは絆魂がついているため、除去コントロールにおいて相当相手の攻撃をためらわせることができる。ためらわなかったら白のレンジストライクが飛んでくることもあることを考えると相当厄介。モダンでも使われうると思ういい土地でした。


●ゲートウォッチの誓い
○エルドラージのミミック
スタンでの思い出はないカードですが、自分のレガシーのデッキでお世話になっているカードなので一応。具体的にはファイレクシアン・ドレッドノート。生きているスタイフル、強いです。


○現実を砕くもの
5マナ5/5速攻トランプルに謎の除去耐性。頭悪いなんてレベルではなく、次のカードと一緒にスタン、モダン共に荒らしまわったすさまじいカード。速攻というキーワード能力はMTGの中ではかなり強い部類の能力であるのにも関わらず、それでいてマナ域に対して十分なサイズ、謎の除去耐性である。弱いわけがないなんてレベルではない。今後もモダンやその他下環境で見るカードとなるでしょう。


○難題の予見者
4マナ4/4に手札に特殊ナイトメア能力。なぜか追放された手札は戻ってこない。サイズも良く、これで一気にマウントを取られてしまうこともしばしばあるすさまじいカード。モダンでは上のそれとともに世界を荒廃させたことで有名。無色を要求する者の、要求が無色なので余裕で出てくる糞カード。まあ例によって今後もモダンで見ることになるでしょう。


○虚空の粉砕
=雲散霧消。この環境には雲散霧消はなく、フレイバー的にエルドラージの能力なのでまあまさにといったところ。カラデシュが出てきてからは儀礼的拒否で打ち消されてしまうところが多少弱かったものの、ただの確定カウンター、ウラモグの失脚させるものの補助を含めてずいぶんお世話になりました。


○闇の掌握
環境で数少ない強力な除去でした。大体のクリーチャーはつぶすことができる上、破壊不能を無視することもできる優秀な除去、使われることがかなり多かったのでよく覚えてます。ミシュラランドがよく握りつぶされました。自分が使ったか、という話ですが、ダブルシンボルが重くてこれだけ強力であるにもかかわらず全く使っていませんでした。


○ゴブリンの闇住まい
墓地の3マナ以下のソーサリー、インスタントを踏み倒しながら威迫で殴ってくる賢いゴブリン。3マナ以下ならいいので、ノーコスト待機系呪文を踏み倒すなどモダンでも注目になった記憶があります。グリクシス除去コンで使われた記憶があり、また自分のピーキーなデッキでは対処が難しかったカードでした。手酷い失敗でも完全無視でもつぶれない…んごごごご


○世界を壊すもの
名前のかっこよさについて、右に出るカードはほとんどいないと思う。シールド5枚ぐらい持ってきそうな名前ですが、持っていけるのはアーティファクト、エンチャント、土地のいずれかです。十分すぎるサイズ、地味に到達、そして何より墓地から戻ってこれる能力。1回出されるとしばしば色マナの供給が不安定になり、そのサイズで速やかにゲームを終わらせられるカードでした。唱えたときに能力が誘発するせいで、カウンター主体の我がデッキではかなりきつかった。


○反射魔導士
ギデオンより先に環境から退場してしまった悲しいカード。ただ、このカードで人権のなかったカードがそこそこあったのは事実である。とりあえず、大クラゲが強いんだ。それよりタフネスが高くてなぜか1回休みにさせるカード弱いわけないだろ。でも、個人的にはいてもよかったと思う。ギデオンのほうが害悪だろどう考えても。


●イニストラードを覆う影
○大天使アヴァシン
セラの天使にデメリット(伝説)を付けたらメリットが山ほどついた。セラの天使が強いのにメリットつきまくったら弱いわけがないすさまじいカードである。瞬速で破壊不能付与ってずるだろ。環境中〜終盤でお世話になりました。また、使われることもしばしばありましたが、破壊不能より単純に優秀なサイズの瞬速クリーチャーというところがつらかった記憶。


薄暮見の徴募兵
最近のクリーチャーの強さを感じざるを得ない1枚。表でアドバンテージを取って裏でテンポをとる不思議なカード。実際、表面がかなり強いのが大きい。頑張ってカウンターし続けても所詮1:1、アドバンテージを取られ始めるとどうしてもコントロールはつらいので、このカードは通してしまうとかなりきつかった記憶しかない。モダンでも使われてる素敵なカードですな。まあ無限マナだけど。


○ラムホルトの平和主義者
平和は戦争で相手を殺すことで生まれる、と言わんばかりの平和主義。パワー4以上がいれば攻撃できるし自分がパワー4になっても攻撃できる。平和とは。2マナで出てくるので序盤で盤面を固められて苦しかった記憶があります。おつかれさまでした。


○不屈の追跡者
薄暮見の徴募兵同様、緑ですさまじいアドバンテージを叩きだすクリーチャー。上陸誘発でアドバンテージを稼ぐのは土地を伸ばしやすい緑としては強力無比他ならない。
環境初期におけるフェッチランドとの兼ね合いも抜群で、出されたらその瞬間除去れなければ打点が伸びることを含めてまあ負けが決定するカードでした。最近そんなんばっかだな、本当にクリーチャーの質には悩まされる。まあクリーチャーの質より除去の弱さを感じることは多いが。


○ウルヴェンワルド横断
単に優秀なサーチカード。序盤は土地を確実に伸ばせ、終盤はエンドカードを持ってこれるという非常に使いやすいカード。緑のチューターがいらなくなるレベルである。今後下の環境でも、特にEDHでは大いにお世話になるカードでしょう。


○苦渋の破棄
環境における数少ない3マナのまともな除去。土地以外を吹き飛ばせる能力は強力であることは言わずもがな。
リメイク元の名誉回復と異なりライフルーズ、土地が割れないことはあるものの、インスタントであるおかげで全くそれとはまったく違う優秀なカードでした。これのために我がデッキはエスパーコントロールだったと言っても過言ではない。これまた一部のモダンのデッキなどで見かけうるカードだと思います。

○熱病の幻視
置いといたらコントロールが死ぬ素敵な置物。吠えたける鉱山と異なり、エンドに引くため相手に先に有利を取られることがなく、それどころかダメージは相手だけにしか入らないというかなり強力な1枚。これを勝ち筋にしたデッキも組みました。尚、これが引けないと勝てなかったため弱いデッキでした。みんな、勝ち筋はいくつも作ろうね!(戒め


○もう一人の自分
遊戯王をやっていた人ならぴくりとくるカード名。ですが、このカード思った以上には強い。構築では流石にお目にかかれないところではあるが、打ち消されない能力と相手の最強カードより(ほぼ必ず)強く出られることは大きな意味を持っている。最近はクローンの上位互換がそれぞれ強くて面白いので楽しくていい。思い出…は完全に名前だけどね…


○ウェストヴェイルの修道院
コントロールの勝ち筋にも、対コントロール用のカードとしても非常に優秀な土地。トークン生成効率は悪いものの、オーメンダール爆誕も含めると十分妥当なコストであり、破壊不能、絆魂のトンデモクリーチャーが出てくるのははらはらドキドキでした。ちゃんと環境には追放除去も存在しており、全く対処できないわけでもないのがグッドでした。それでも、土地で脅威になるカードと言うのはやはりMTGでは強いなと感じる次第。



(2017/11/03続き)
見事に1か月あきましたが、最後のエキスパンションを。
●異界月
○神聖な協力
強力なレンジストライクモードを持つ2マナインスタント。モードカードが強いことは言うまでもないんですが、増呪というメカニズムの強さは勿論、レンジストライクに加えて4点ゲイン、クリーチャーアンタップとコントロールが使いたい能力が見事に揃っており、実に使い勝手の良いカードだったと思います。


○異端聖騎士、サリア
2マナサリアとはまた異なる強さを持っているサリア。いずれにしろ十分すぎる能力を持っており、相手を遅くできること請け合い。そしていつも思うんだけど、この先制攻撃はずるだと思う。


○即時却下
でかいエルドラージの唱えたときの誘発をつぶせる、数少ないカード。打ち消されない呪文を吹っ飛ばすこともでき、スタンではエムラクール、モダンでもエムラクールをつぶせる有能なカード。
4マナという重さがネックではあるが、それを払う価値はあると思っている。モダンで吹っ飛ばす目的である場合、残念ながら世の中には精神壊しの罠というつよカードがあるのでこれを選択される可能性はあまり高くないが、エルドラージランプ(ミッドレンジじゃないです)に対しては有効なカードだと思っています。


○月への封印
これはスタンでの活躍というよりは、完全にEDHでの活躍がメインのカードです。ドライアドの歌同様、相手のジェネラルを無効化する類のカードで、青ができるというところが実に大きい。スタンでは大したことのないカード、どころか、相手にマナを与えてしまうのでマイナスのイメージがでかいです、ただそれでも青い除去としてとらえるとなかなか優秀な1枚、かもしれない。


○意識の拡張
これもEDHにおける活躍を見たカード。スタンでは流石に重すぎる。
このカードは、「毎ターン」、「各対戦相手」に有効なため、相手がとりあえず何かしようものなら相手のカードを奪い始める、対戦相手が多いならば効果の発動頻度も高くなる。カウンターだったら自分のやったことは無に還るし、強力なカードだったら使えばマウントを取れる、墓地に送られるのを避けたいカードであるならば使うことすらしなければ良い、と高マナコストなだけあり、非常に強いカードです。楽しみたい人は使ってみてください。思った以上にやばいです。


○集団的蛮行
スタンでもモダンでもレガシーでも使われる高性能カード。能力がドレイン、ハンデス、除去と腐ることがまずないラインナップに加えて、増呪にマナコストが必要なく、手札を任意で捨てることができる。この手札を捨てられるところは意味があるデッキがそこそこ多く、それを組み合わせて真価を発揮する。
自分はモダンで少々使いましたが、思った以上に何も考えずに使うカードではなく、やはり手札をリソースとして使っている限り、なんらかの応用がないと少し弱いなと感じました。でもやはり強いカードです。


○異界の進化
シルバーバレットカード、スタンでも突然カードが強くなり始めたり、モダンだと頑強持ちがなんかむちゃくちゃなことをやってきたりした素敵カード。改革派の結集者とのコンボは正直むちゃくちゃだと思う。これまたモダンでのイメージがやたら強い。


○墓後家蜘蛛、イシュカナ
昂揚デッキのフィニッシャー、強い蜘蛛。横に並ぶ能力はすさまじく、並大抵の飛行クリーチャーは受け止め、ほおっておくとライフルーズを連打してくるゲス。デザインは実にきれいで好きなんですが、使われるのは大っ嫌いでした。スタン落ちお疲れ様です。モダン以下では流石に重さが懸念されるか。


○呪文捕らえ
異界月が輩出した最強カード候補。発表直後からほぼ即座に評価され、結局環境終盤までずっとい続けることになったトンデモクリーチャー。正直3マナ瞬速2/3って時点で強いのに何を間違えたか呪文に対するナイトメア能力を持っている。これはナイトメア能力である所為で、ブリンクすれば呪文は永遠に追放されっぱなしだったり、打ち消されないカードを止めることすらできる。はっきり言ってむちゃくちゃである。
個人的には使われるのは勿論つらかったものの、ウラモグの失脚させるものの餌を能動的に作れるカードの一つで、かつ、ウラモグの失脚させるもので追放カードを墓地に送ることでデメリットまで帳消しにすることができたため、がっつり使ったカードでした。今後はモダンで活躍してもらいます。お疲れ様でした。


そんなこんなで追悼式終わり。かなりクリーチャーのカードパワーが高い環境で、個人的にはあまり好きではない環境でしたが、今後も下環境で使われるカードが多く輩出された世界だったと思います。したらな。